普段何気なく使っているJRの乗車券。
乗車券を使いこなすと、お得に利用できることをご存知でしょうか?
今回は長距離旅行の際に役立つ乗車券の使い方についてご紹介します。
乗車券とは?
乗車券は、移動に対してかかる切符のこと。
乗車駅から降車駅までの運賃を支払います。
普通電車でも、特急電車でも、新幹線でも、これがないと電車に乗ることができません。
種類は全部で5種類あります。
(普段使うSuicaも乗車券にあたります。)
普通、定期、回数券、団体、貸切
今回は「普通乗車券」の使いこなし方についてご紹介します。
ちなみに…
普通乗車券:各駅や快速といった普通電車はこれだけで乗車可
ただし、座席が指定されているグリーン車には、別途グリーン券が必要
定期乗車券:定期券のこと
回数乗車券:回数券のこと。10回分の運賃で11回分買えるもの
JR東日本では2022年9月末に廃止予定です
団体乗車券:8人以上で一緒に移動するときにお得になるもの
【お得!】乗車券の有効期限×途中下車を活用
乗車券の有効期限と途中下車を組み合わせれば、お得に旅行することができます。
例えば…旅行プランが次の場合
- 1日目東京→名古屋
名古屋のホテルで3泊
- 4日目名古屋→新大阪
どうしてこのような使い方ができるのか、解説します。
途中下車とは?
旅行途中(乗車券の区間内)の駅で改札口の外に出ることをいいます。
乗車券は、後戻りしない限り何回でも途中下車することができます。
ただし、次の場合は途中下車ができません。長距離であれば大体OKです。
- 乗降駅の距離が100km以内の場合
- 大都市近郊区間内を利用する場合
- 東京都区内・札幌・仙台・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・北九州・福岡の
各市内発または着となる乗車券では、そのエリア内の途中下車不可。 - 回数券
- 特急券、急行券、グリーン券、寝台券、指定席券
- 一部の割引きっぷ
今回は、「東京から新大阪」の途中駅:名古屋での途中下車をしました。
東京から新大阪までの距離が556.4kmと、100km以上あるため途中下車可能となるものです。
また、『後戻りしない限り何度でも途中下車が可能』のため、
名古屋から乗って、新大阪までに通る駅(米原や京都など)で再び途中下車することも可能です。
ただし、後戻りはできないため、京都から名古屋へ戻ることはできません。
有効期限とは?
乗車券の有効期限は、当日中だと思っていませんか?
「乗車駅~降車駅」が101km以上の場合、有効期限は2日以上あるんです!
<有効期限>
200kmまで | 400kmまで | 600kmまで | 800kmまで | 1000kmまで |
2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 |
※1 「乗車駅~降車駅」100km以内の場合と
大都市近郊区間内のみの場合の乗車券は、発売当日のみ有効
※1 往復乗車券の有効期間は、片道乗車券の2倍
※2 乗車中に有効期間を経過した場合は、
途中下車をしない限り券面に表示された最終駅まで使用できる
「東京から新大阪」までの距離は556.4kmのため、有効期限は4日となります。
そのため、名古屋で3泊する旅行プランにも使えるというわけです。
大都市近郊区間とは…
実際の経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができる区間。
東京(ほぼ関東)、仙台、新潟、大阪、福岡の5つのエリアに設けられています。
例えば…
山手線で渋谷から新宿へ行く場合、外回りが最短ですが
内回りで長い距離を移動しても同じ金額で乗ることができるという区間です。
この区間の場合は、途中下車無効となります。
実際に活用してみて
成功例
長野旅に行った際、「穂高~松本~甲府~八王子」間で乗車券を活用しました。
途中松本で宿泊したり、甲府でご飯を食べるために下車したりして
旅行の選択の幅が広がりました!
その時の記事はこちら👇
ちなみに松本は長野県にもかかわらず大都市近郊区間です。
松本までの乗車券の場合は、途中下車不可になっちゃいます。
北松本(松本の次の駅)の乗車券を購入すると、
乗車券の値段は変わらないまま、途中下車可能な切符になりますよ。
知ってる人だけが得する!
失敗例
茨城の牛久大仏へ行ったとき、途中下車前提で旅行プランをたてていたのですが
乗車券を買ったところ、大都市近郊区間のため途中下車不可になってました…
茨城、栃木、群馬、長野、静岡の一部まで及んでいるので、
関東内での旅行の際は気をつけないといけません。
まとめ
旅行をお得にするために、乗車券について知っておこう。
これを知ってから、途中下車しながらの旅もいいなーと思うようになりました。
東京から行きは北陸新幹線、帰りは東海道新幹線を利用して
大きく1周する一筆書き乗車券をいつか利用してみたいなーと思ってます。
皆さんも乗車券を活用して、お得に旅を楽しんでください。
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