【体外受精2回陰性】着床不全検査でTh1/Th2が高かった|検査の記録とタクロリムスの選択

不妊治療

体外受精で2回移植して、2回とも陰性でした。

夫婦のどちらの検査でも、これといった異常は見つかっていません。それなのに妊娠しない。原因がわからないまま次に進むのはしんどくて、どう動けばいいのかも見えなくなっていました。

そんなとき、先生から「着床不全の検査」をすすめられました。血液を調べて、着床を邪魔している原因が隠れていないかを探す検査です。結果を先に書いておくと、12項目のうち Th1/Th2という項目だけが高くて、ほかは全部正常でした。

この記事では、その検査の流れや費用、結果を聞いたときのことまでを書いていきます。同じように「2回陰性で、次にどうしようか」と迷っている人の参考になれば。

この記事でわかること
  • 体外受精2回陰性のあと、着床不全の検査をすすめられた流れ
  • 着床不全の検査で調べる12項目
  • 費用(自費42,350円)と、採血1日・結果2週間待ちの流れ
  • 結果を待っている間の気持ち
  • 結果はTh1/Th2だけが高く、ほかは正常だったこと
  • タクロリムスを「やらない」と決めるまでの判断
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体外受精2回陰性で、着床不全の検査を受けることになった

体外受精で凍結胚を2回移植して、結果はどちらも陰性でした。

不妊治療を始めてから、ひととおりの検査は受けてきました。でも、夫婦どちらにもはっきりした原因は見つかっていません。原因がわからないと、次に何を変えればいいのかもわからない。同じことを繰り返しているような感覚が、正直いちばんしんどかったです。

着床不全の検査は、自分から「やりたい」と言ったわけではなくて、先生のほうから提案してもらいました。2回続けて陰性だったので、「一度、着床のあたりを詳しく調べてみましょうか」という流れです。

この検査で調べるのは、ざっくり言うと 血が固まりやすくなっていないか(凝固系) や、自分の体を攻撃してしまう抗体がないか(自己免疫のあたり) など。着床のじゃまになりそうな原因を、まとめて探すイメージでした。

着床不全の検査で調べたこと

調べたのは12項目

私が受けたのは「着床不全検査セット」としてまとめられた 12項目 の血液検査でした。項目名だけ並べると専門用語ばかりですが、こんな内容です。

# 項目名 ざっくりどんな検査か
1 抗核抗体 自己免疫のあたりを調べる
2 抗CL抗体 IgM 血が固まりやすくなる抗体(抗リン脂質抗体)系
3 抗CL抗体 IgG 同上
4 第12因子 血の固まりやすさ(凝固系)
5 LA-DRVVT 抗リン脂質抗体系(ループスアンチコアグラント)
6 抗PE抗体(IgM・IgG) 抗リン脂質抗体系
7 APTT 凝固系
8 プロテインS・C 活性 凝固系
9 抗CLβ2GP1抗体 抗リン脂質抗体系
10 NK活性 免疫のあたり
11 ビタミンD 免疫にも関わる項目
12 Th1/Th2(採血) 免疫のバランスを見る指標

※検査の呼び方は、受診したときにもらった説明をもとにしています。項目の分け方やセットの中身はクリニックによって変わるので、「私が受けたのはこんな感じ」という一例として見てもらえたらと思います。

いちばん下の Th1/Th2 が、あとで結果に出てくる項目です。免疫のバランスをあらわす指標のひとつ、という説明でした。

費用のこと

検査は 採血だけ。かかった時間は全部で 20分くらい で、あっという間に終わりました。

費用は 42,350円 で、自費でした。

結果が出るまでは 約2週間。採血したその場でわかるものではなくて、次の受診で説明を聞く形でした。

かわぱん◯
かわぱん◯

「何か見つかってほしい」ってずっと思ってた。原因がわからないままなのが、いちばんつらかったから。

結果は、Th1/Th2だけが高かった

2週間後、結果を聞きに行きました。

12項目のうち、引っかかったのはTh1/Th2だけ。ほかの11項目は、すべて正常でした。

Th1とTh2は、ざっくりこんな免疫です。

  • Th1:ウイルスや細菌と戦ってくれる免疫
  • Th2:抗体をつくったり、アレルギーに関わったりする免疫
  • Th1/Th2:この2つのバランス(比率)

このバランスがなぜ大事かというと、妊娠と関係があるからです。赤ちゃんは、お母さんの体にとっては半分「異物」。だから妊娠を続けるには、異物を攻撃するTh1が控えめで、Th2寄りのバランスがいいとされています。逆にTh1が強め(=比が高い)だと、着床に不利に働くことがある、と考えられているそうです(ただ、この考え方には賛否あります)。

正常の目安が 10.3以下 のところ、私は 18.1 でした。

先生からは、「ちょっと数値が高いですね」 と言われました。それから、「普段あまり風邪、引かないでしょう?」 とも。Th1が強めだと、そうなりやすいらしいです。言われてみれば、たしかに風邪はあまりひかないかも。

結果を聞いて、まず思ったのは 「何かしらの原因がわかってよかった」 でした。ずっと原因不明だったので、正直ちょっとほっとしました。

タクロリムスを「やらない」と決めるまで

Th1/Th2が高いとわかって、先生から提案されたのが 「タクロリムス」 という薬でした。免疫のはたらきをおさえる薬で、Th1が強めの人の着床をサポートする狙いで使われることがあるそうです。

先生は「絶対やりましょう」と押してくる感じではなくて、「考えてみて」 という言い方でした。飲み方は、移植の前から飲みはじめて、胎嚢が見えるくらいまで続ける形だそうです。費用は 1カプセル750円。しかも私の場合は 「数値が高いから、1日3錠くらい使うかも」 と言われました。

家に帰ってから、やるかやらないか、自分でもけっこう調べました。調べてわかったのは、タクロリムスについては いろんな意見がある ということでした。

効果があったという報告はあります。2026年5月には、国立成育医療研究センターが「免疫の関わる不妊症にタクロリムスは安全で有効」という趣旨の発表をしていて、Th1/Th2が高い人に使って妊娠につながった、という研究も出ていました。

いっぽうで、慎重な意見もありました。「効果をきちんと確かめた研究はまだそろっていない」という指摘や、学会からの厳しい声もある。免疫をおさえる薬なので、おなかの赤ちゃんへの影響を心配する意見もありました。そもそもTh1/Th2という考え方そのものにも、まだ議論があるみたいです。

読めば読むほど、「やる人がいるのも、やらない人がいるのも、どっちもわかる」という感じでした。

そういうのをひととおり見て、最後は自分たちで決めました。気になったことが、大きく3つあって。

ひとつめは 費用。1カプセル750円でも、私の場合は1日3錠くらいと言われていたので、単純に計算しても1日で2,000円を超えます。移植の前から胎嚢が見えるころまでとなると、何週間か飲み続けることになる。積み重なると、けっこうな金額です。検査だけでも自費で4万円かかっていたので、そこにさらに、というのが正直きつかった。

ふたつめは、効果がどれくらいあるのか、自分のなかで確信が持てなかった こと。効いたという報告もあるけれど、まだはっきりしていない部分もある。そこに毎月お金をかけ続けられるか、と考えると迷いました。

みっつめは、免疫をおさえること自体への不安。いままさに妊娠したい体で、免疫を下げて大丈夫なのかな、という気持ちがどうしても残りました。

そんなこんなで、うちは タクロリムスはやらない ことにしました。やって授かる人もいると思うので、これはただ、うちが選んだ結果です。

追加治療なしで、次の移植周期へ

タクロリムスをやらないとなると、Th1/Th2に対しての治療は、ほかにはありませんでした。先生からも、これといった別の薬の提案はなかったです。

なので、追加の治療はしないまま、次の移植周期に進む ことにしました。

ひとつだけ、先生から案内されたものがあります。「ユテラ」 という乳酸菌の膣錠です。子宮のなかの環境(フローラ)を整える目的のもので、「着床がうまくいかない人にすすめることがある」みたいな説明でした。

これは薬というより食品あつかいのもので、値段は 14日分で4,900円、ひと月だと約9,800円くらい。こちらも自費です。

案内はもらったんですが、私はまだ処方を受けていません。使うかどうかは、いったん保留にしています。子宮内フローラの検査を受けたわけでもないので、いまは様子を見ている状態です。もし今後使うことにしたら、そのときにまた書こうと思います。

まとめ

体外受精で2回陰性が続いて、着床不全の検査を受けました。12項目のうち、高かったのはTh1/Th2だけで、ほかは全部正常でした。

先生からはタクロリムスという薬を提案されましたが、費用のことや、免疫をおさえることへの不安もあって、うちはやらないことにしました。追加の治療はしないまま、次の移植周期に進む予定です。

ずっと「なんで妊娠しないんだろう」と原因がわからないままだったので、Th1/Th2という手がかりが見つかっただけでも、正直ほっとしました。そのいっぽうで、見つかった原因に対しての薬が、費用の面で手が届かない、という現実もあります。原因がわかること=すぐ手を打てること、ではないんだな、というのが今の実感です。

同じように2回、3回と陰性が続いて、次にどうしようか迷っている人に、ひとつの体験として届けばうれしいです。

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